マキタのバッテリーは人気の18Vシリーズをはじめ、7.2Vから40Vまでたくさんの種類(モデル)がラインナップされています。この記事では各モデルごとの違いや見分ける方法を解説していきます。
過去には多くの工具でニッケル水素バッテリーが使用されていましたが、現在ほとんどの工具でリチウムイオンバッテリーが採用されています。
この記事を読めばマキタのリチウムイオンバッテリーの種類と見分け方が簡単にわかります!!
マキタバッテリーの見分け方
マキタバッテリーはパワー(V・ボルト)と容量(Ah・アンペアアワー)の組み合わせで多くのモデルがラインナップされています。
パワー(V・ボルト)
V(ボルト)は電圧を表しています。電圧(V)の大きさ=パワーの大きさです。
バッテリーのパワーのポイント
- 電圧(V)が大きいほど工具の発揮するパワーが大きくなります。
- 電圧(V)が大きいバッテリーほど重たくなります。
現在のラインナップ(電圧・V)
- 7.2V
- 10.8V(差し込み式とスライド式)
- 14.4V
- 18V
- 36V(18Vバッテリーを2個使用)
- 36V(希少種)
- 40V
豆知識ですが…バッテリーが使い回せる工具の種類は18V>>>その他Vです!!
容量(Ah・アンペアアワー)
Ah(アンペアアワー)はバッテリーの容量を表しています。容量の大きさ=使用時間の長さです。
バッテリー容量のポイント
- 容量(Ah)が大きいほど1回の充電で使用できる時間が長くなります。(例:3.0Ah<6.0Ah)
- 容量(Ah)が大きいと満充電までの時間が長くなります。
- 基本的にはパワー(電圧・V)が同じであれば、容量(Ah)が違っても使い回すことが可能です。
一部の製品では、電圧(V)が同じでもAh数が異なっていると使用できない場合があります。これに関しては下で説明します。
残容量表示・自己故障診断機能
バッテリー側面に4目盛りのランプが付属しており、ボタンを押すと4段階で電池の残量を表示してくれる【残容量表示】機能が付いているモデルがあります。
また、この目盛りのランプはバッテリーに不具合がある場合に点滅してお知らせしてくれます。【自己故障診断機能】
基本的に、品番の末尾に【B】の表記があるのが両機能の付いているバッテリーとなります。例外は40Vと10.8Vのシリーズで、40Vシリーズは表記なしでも両機能が付属、10.8Vシリーズでは残容量表示機能のみとなります。
実際のバッテリーの見方
バッテリーの表示の見方
- 側面にパワー(電圧・ボルト)と容量(Ah)が表示してあります。
- 裏面に品番が表示してあります。このバッテリーの場合は【BL1830B】
- 【BL】はリチウムイオンバッテリー共通の品番
- 4桁の数字の前2桁(1830なら18)が電圧(V)
- 4桁の数字の下2桁(1830なら30)がAh
- 最後の【B】は残容量表示と自己故障診断機能が付いているモデルを指します。
⇒40Vのバッテリーは【B】が付いていなくても両方の機能が付きます
⇒10.8Vのバッテリーには残容量表示機能のみです。
例えば、【BL1830B】は18V・3.0Ah・電池残量表示と故障診断機能の付いたリチウムイオンバッテリーということになります。
品番の見方を覚えておくと、購入する際の検索がとても楽になります!
マキタバッテリーの互換性
マキタのバッテリーには互換性があり、様々な工具に使い回すことができるのが大きなメリットです。
最もラインナップ数の多い18Vシリーズでは、300種類以上の工具にバッテリーを使い回すことが出来ます。
ですが、いくつか注意点があります。
- 電圧(V)の異なる工具との互換性はありません。例えば、18Vのバッテリーを14.4Vの工具で使用するといったことは出来ません。購入する工具の電圧(V)は揃えるようにしましょう。
- 電圧(V)が同じなら、容量(Ah)が違っても基本的にはバッテリーを使い回すことが出来ます。
- 一部例外として、14.4Vと18Vの大容量(4.0Ah以上)のバッテリーが使えない工具があります。
大容量(4.0Ah以上)バッテリーの使えない工具の見分け方
もともと3.0Ahのバッテリーが付属している工具で、大容量バッテリーが使えないものがあります。
見分け方はコチラ(下記に当てはまらない場合は使えません)
- 工具本体に【LXT】の表記(バッテリー取付部近くが多いです)
- バッテリー端子が黄色
- バッテリー端子に星マーク(写真では黄色端子に星マークですが黒端子に星マークというパターンもあります)
上記3点にいずれも【当てはまらない】場合は大容量バッテリーは使えませんのでご注意ください。
マキタバッテリーのモデル一覧
電圧(V)ごとのモデル一覧表です。おすすめのモデルにはマーカーを入れてあります!!
18Vバッテリー
- BL1830・40・50・60が同じ形状のバッテリーです。
- BL1815・20は薄型の軽量バッテリーで、掃除機などにおすすめのモデルです。
品番 | 容量(Ah) | 残容量表示 | 自己故障診断 |
---|---|---|---|
BL1860B(楽天市場・Amazon | 6.0 | ○ | ○ |
BL1850B(楽天市場・Amazon | 5.0 | ○ | ○ |
BL1840 | 4.0 | ✕ | ✕ |
BL1830B(楽天市場・Amazon | 3.0 | ○ | ○ |
BL1820B(楽天市場・Amazon | 2.0 | ○ | ○ |
BL1815N(楽天市場・Amazon | 1.5 | ✕ | ✕ |
40Vバッテリー
現在のマキタ最強バッテリーの40Vシリーズです。【B】の表記なしでも残容量表示・自己故障診断機能が付属します。
36Vバッテリー(希少種)
18Vシリーズの台頭で存在感が完全になくなってしまったシリーズです。私も過去に使用していましたが、とにかく重たいバッテリーです。18Vバッテリー2個で使える36Vシリーズが登場した今では、正直このバッテリーを選ぶ理由はないかなと思います。
品番 | 容量(Ah) | 残容量表示 | 自己故障診断 |
---|---|---|---|
BL3626 | 2.6 | ✕ | ✕ |
BL3622A | 2.2 | ○ | ✕ |
14.4Vバッテリー
残容量表示・自己故障診断機能の付いた1430・1460のモデルを選ぶのが良いと思います。18Vシリーズと同じく、1.5Ahのモデルは薄型軽量のモデルです。
品番 | 容量(Ah) | 残容量表示 | 自己故障診断 |
---|---|---|---|
BL1460B(楽天市場 | 6.0 | ○ | ○ |
BL1450 | 5.0 | ✕ | ✕ |
BL1440 | 4.0 | ✕ | ✕ |
BL1430B(楽天市場 | 3.0 | ○ | ○ |
BL1415N(楽天市場 | 1.5 | ✕ | ✕ |
10.8Vバッテリー
10.8Vシリーズにはスライド式と差し込み式という形状違いのモデルがあります。最近10.8Vスライド式バッテリーを使い回せるモデルが増えてきています。
品番 | 容量(Ah) | 残容量表示 | 自己故障診断 |
---|---|---|---|
BL1040B(楽天市場 | 4.0 | ○ | ✕ |
BL1020B(楽天市場 | 2.0 | ○ | ✕ |
BL1015(楽天市場 | 1.5 | ✕ | ✕ |
BL1013(差し込み式)(楽天市場 | 1.3 | ✕ | ✕ |
7.2Vバッテリー
安価な互換バッテリーについて
最後に、安価で購入できる互換バッテリーについてです。
Amazonや楽天市場で検索すると高性能の互換バッテリーがたくさん出てきます。私も過去に5個ほど購入して使用しましたが、寿命は全体的に短かったです。ハズレだと半年持たないものも…問題なく使えたのものもありますが、故障率の高さや、充電器との相性の悪さなど純正品では感じないストレスを感じることが多かったので今では純正品しか使っていません。
互換バッテリーを使ってみてわかったデメリット
- バッテリーの個体差が大きい
⇒5個購入したうち、2個は半年以内に使えなくなりました。 - 充電器との相性の悪いものがあり、充電不良率が高い
⇒使用可能なバッテリーも充電が失敗することが純正品より多かったです。 - 互換バッテリーを使用中に工具が故障した場合は保証対象外
互換バッテリーの充電中の事故の報告もありますので、マキタバッテリーは純正品を使うことを強くおすすめします!!(経験談)
互換バッテリーを使う場合は自己責任で。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。この記事があなたのバッテリー選びの役に立てば何よりです。
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